Wi-Fiの100倍速い!次世代高速通信『Li-Fi』ができること

ちなみに『Li-Fi』は’ライファイ’と読みますが、これが実現されたら「Wi-Fi」はどうなるの?

◆快適なネット環境を作ってくれる『Wi-Fi』

Wi-Fi (Wireless Fidelity)は、無線LANの規格のひとつ。Wi-Fi Alliance(米国に本拠を置く業界団体)によって、国際標準規格であるIEEE 802.11規格を使用したデバイス間の相互接続が認められたことを示す名称。

・携帯電話の電波よりも安定している
・高速な通信を行うことができる
・パケット通信料がかからない
等のメリットがある。

パソコンやテレビ、スマホ、タブレット、ゲーム機などのネットワーク接続に対応した機器を、無線(ワイヤレス)でLAN(Local Area Network)に接続する技術。

最近はWi-Fiのお陰で、どこでも高速無線通信ができるようになり、インターネットを気軽に楽しめるようになった。

「公衆無線LAN」や「Wi-Fiスポット」と呼ばれる場所では、スマホのWi-Fiをオンにしていれば、自動的に携帯電話の回線からWi-Fi接続に切り替わります。

◆この『Wi-Fi』にとって代わる’新技術’の実用化が近いらしい。


Photo by Sam Edwards / OJO Images

Wi-Fiが近い将来消えるかも…

「Wi-Fiがつながらない」「スピードが遅すぎてイライラする」といった問題を解決してくれる次世代の通信技術が大規模なテスト段階へ入った。

◆その新技術の名は『Li-Fi』

現在、無線通信に使われているWi-Fiが近い将来、「Li-Fi(ライファイ)」という無線通信に取って代わられるかもしれない。

ここ数年で新たに注目を浴びてきている通信技術があります。それが次世代の通信規格『LiFi』。

◆なんと、「Wi-Fi」の100倍の速度!

「Wi-Fi」の100倍って言われてもピンとこないな…

Wi-Fiの100倍の速度で通信できる超高速通信。

Li-Fiを使用した実験で、毎秒224GBの速度でのデータ送信に成功したと報告した。

たった1秒で映画18本も…相当速い!!!

◆この『Li-Fi』とはどんな技術なのか?

Li-Fi の「Li」はLight。正式名称にはLight Fidelity。

「Li-Fi」とは簡単にいえば電球、テレビ、信号機、電光掲示板など身近に存在する“光”を通して無線データ通信ができるようになる画期的な技術。

可視光通信(VLC)を用いて超高速通信を可能にする。

ミクロ単位のLEDと光センサーを使用し、光をデジタル信号に変えて通信するというもので、モールス信号の原理と似ている。

可視光通信とは可視光を高速で点滅させて、デジタルデータの元になる「0(オフ)」と「1(オン)」の組合せを送信する技術。

ものすごく小さなミクロ単位のLEDと光センサーを使って、LEDが光ったら「1」、LEDが光らなければ「0」といった形でデジタル信号を伝えます。
この仕組みだけで、LEDを少しの間フラッシュさせればどんなメッセージでも無線で通信させることが可能になる。

◆『Li-Fi』の利点はWi-Fiよりも遥かに早い通信速度だけではない。

Wi-Fiは「電波」を使っているので、妨害されたり傍受されたりする危険性がある。

セキュリティ上の安全も確保できる。

光は壁を通り抜けることができないため、通信を外から傍受されるリスクが回避できます。そのため、より安全にデータ交換ができる。

◆近い将来、『Li-Fi』ができることとは?

LEDの数や色の種類を増やすなどすれば、もの凄く短時間で大量のデータを送信することが可能になります。でも、人間の目からすると「ただ光っている」ように見えるだけとのこと。

電球や信号機、街灯などが、普段と変わらない役割を持ちながらも大容量データを高速送受信できる端末になる。

照明設備などを使い、限定された場所での機密情報のやり取りや、より詳細で高速なGPSマッピングによるサービス提供、水中での通信などが利用法として想定されている。

電球の光などの可視波長は膨大な光スペクトルを持ち、なんと電波の10000倍にもなるため、将来的にスマートフォンがさらに普及したり、通信するデータサイズが大きくなったりしても、帯域を制限されるなどということは無くなる。

◆『Li-Fi』の生みの親はドイツの物理学者ハラルド・ハース氏

Li-Fiという言葉は、ドイツの物理学者ハラルド・ハース(Harald Haas)氏がTEDでの講演の際、電球を無線のルータとして使うというアイデアを述べたときに創出したもの。当時、この技術は実用化には至らないと考えられていた。

彼は4年前に世界的な講演会「TED」でLED電球を無線ルータとして使うというというアイデアを「Li-Fi」と呼んでプレゼンしていた。

ハース氏は、2011年のTEDでの講演の際、現在のインフラがあれば、どんなLED電球でも超高速の無線ルータとすることが可能だと述べた。

マイクロチップを取り付けるだけで無線ルーター化できるそう。

◆『Li-Fi』の実用化が着実に進んでいる。

Li-Fiの発明者ハース氏は世界中の研究者とともに、ベンチャー企業「PureLiFi」を設立。実用化に向けてLi-Fi環境を実験している。

現存する建物はLi-Fi用にデザインされていないため普及には時間がかかるのでは?という懐疑的な意見もあるようだが、エストニアの首都タリンではオフィスや産業界での実験が成功を収めている。

フランスのハイテク企業Oledcommは、地元の病院に独自のLi-Fiを設置している最中。

◆もちろん『Li-Fi』にも弱点がある。

Li-Fiネットワークを家中にはりめぐらせるためには、電球が各部屋に必要となる。

電球を消すと使えなくなるので、暗い所でも使えないのか…

最大の難点の1つは、接続するためには照明を常につけていなくてはならないということ。

もう1つの問題は、Li-Fiは屋外では機能しないこと。

直射日光の下でLi-Fiを利用することは不可能だろうが、フィルターを使えば、日光があっても屋内ならこの技術を使うことが可能とのこと。

◆『Li-Fi』電球はいつごろ利用できるようになるか?

Li-Fiが出来る設備が市場に出回るまで、まだしばらくかかりそう。

pureLiFiは、フランスの照明会社と提携し、2016年第3四半期までに製品化すると発表。

このデザインが目立つようになる日も近い

◆『Li-Fi』が実用化されても「Wi-Fi」との併用が続きそう。

今のところは「Wi-Fi」との併用がマストと言えるのかもしれません。

天候に影響されたり、デバイス自体に受信機能をつける必要や光の発信先が限定的である点など解決すべき問題はまだまだたくさん。

家庭なら、一般的な用途にはWi-Fi、高速が必要な時にはいくつかのLi-Fiスポットを利用するという形になりそう。

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